同性婚、不妊症。大事なのは家族のあり方。
10月6日、アメリカ全50州のうち、過半数を占める30州において同性婚が可能になる流れができた。連邦最高裁が、同性婚を無効とする州法を違憲とする複数の連邦高裁の判断について審理を見送ることを決めたからだ。この流れを受けて、アメリカ社会の同性婚許容の動きはさらに加速度を増すとされている。
一方、2013年2月に賛成多数で可決し、同5月に施行されたフランスの同性婚解禁法案。フランスでは同性婚法制化前から反同性婚デモがしばし起こっていますが、最近も首都パリとボルドーなどで「伝統的な家族観」を支持し、レズビアンカップルの生殖補助医療や、代理出産に反対するデモが数万人の規模で行われていました。子供とどう向き合うのか?などという道徳、倫理的な観点で右往左往しています。
子作りはどうするのか?子供をどう育てるのか?これからのテーマは、同性婚の話題から波及せざるを得ないキーワードです。
希望した白人ではなく黒人の精子を誤って提供されたとして、提供した精子バンクに対して、損害賠償を求める白人レズビアンカップルに関するニュースがある。ここにある問題は、白人至上主義の色濃い環境に身を置いているために、異人種を受け入れがたいということであり、当該レズビアンカップルが、自らの子供を揶揄するものではない。
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不妊症とされるカップルは、10組の1組の割合で存在するという。子供ができにくいことは女性の責任ではなく、実は男性が不妊症の原因を作っているケースは割合として48%をも占めるという。殊に晩婚化が進む日本においては、精子のあり方や卵子のあり方、そして、それらをケアしていく方法が問われている。無論、ここから先に直面する話題は「倫理」の問題となる。
まだ、日本においてLGBTに向けた法整備は寛容ではない。非当事者95%の理解の下に、グローバリゼーションに追随していかなくてならないだろう。ただ、個人的には「子供のあり方」についての意見収集や、理解の促進を早急に進め、今の医療技術に照らし合わせながら、法整備に向けた動きも求められているように思う。国としていかに助成するのかも然りだ。結婚するという当たり前の保障もさることながら、「家族のあり方」についての検証なくして、日本における多様性が担保されることはないだろう。
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